再生の記録
見附島では今後5年から10年で樹木が再生していく可能性があります[3]。緑がどのように戻っていくか、島の生命力を記録します。季節によって変動する斜面の緑の定点観測にも挑戦します。
Mitsukejima Digital Archive
能登半島地震により大規模崩落した、石川県
珠洲市のシンボル・見附島。
みんなの写真で変化を追跡し、未来へ残すための、参加型プロジェクトです。
2024年元日の能登半島地震により、見附島が位置する石川県珠洲市は震度6強の揺れに見舞われました。 左の写真は震災前(2023年11月)、右の写真は震災後の姿(2025年8月)に撮影されたものです。 スライダーを動かすことで、その変化を比較できます。
石川県立大らで作るプロジェクトチームによると、体積の約2割が崩落しました[1]。 しかし、これは「終わり」ではありません。崩れた斜面により面積は約8割増加[1]し、 崩れた斜面では日々草木の変化が起き始めています。 島頂部の枯れ木が目立つ一方で、新たな発芽も見つかり[2, 3]、森林の再生も進んでいます[4, 5]。
「ゆっくり進む変化」は、日々見ていると気づきにくいものです。 皆さまの写真を結集し、記録をつなぎ合わせることで、 見附島の変化を可視化する「タイムラプス動画」を作成します。
見附島では今後5年から10年で樹木が再生していく可能性があります[3]。緑がどのように戻っていくか、島の生命力を記録します。季節によって変動する斜面の緑の定点観測にも挑戦します。
色合いや画角が異なる写真群から、画像処理を用いて「時間の変化」を抽出し、タイムラプス映像を生成します。変化が著しい見附島では、膨大な枚数を必要とします。みなさまのご協力が必要です。
インターネット上の写真からタイムラプスを生成する手法に関する論文[6]が2015年に発表されました。本手法等を参考に、収集した写真に基づくタイムラプスの生成に取り組みます。
あなたの写真が、
タイムラプスの一部になります
いつ撮影されたものでも構いません。カメラやスマートフォンの中に眠る一枚が、 かつての姿や繰り返す大地震による崩落、そして植生の変化と再生の過程を記録した、 未来に残す価値のある貴重なデータです。